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キャンプの準備を進める中で、「ポータブル電源は必要なのかな?」と悩んでいませんか。この記事では、編集長のしんたろーが、失敗しないポータブル電源の選び方を初心者向けに分かりやすく解説します。結論から言うと、容量(Wh)は使う家電×時間で決まり、初心者は700〜1000Whのリン酸鉄リチウムイオン電池を選ぶのが基準です。なお、本記事の安全に関する情報は、消防庁やNITE(製品評価技術基盤機構)などの一次情報に基づき、リスクを下げるための推奨事項としてまとめています。
あかり
キャンプに行きたいのですが、ポータブル電源って絶対に必要なのでしょうか。重くて高いので失敗したくないんです。
しんたろー
全員に必須ではないよ。スマホの充電だけならモバイルバッテリーで十分。まずはテントや寝袋などの基本装備を揃えるのが優先だよ。
ダオン
じゃあ扇風機とか電気毛布を使いたい時はどうするの?
しんたろー
そういう家電を使いたいなら導入を検討といいね。特に夏や冬は体調管理が楽になるから、使いたい家電リストを作ってから選ぶのが無駄を防ぐコツだよ。
ポータブル電源はキャンプに要るのか(無くても困らない人・要る人)

初心者代表のあかりから「そもそもキャンプにポータブル電源って絶対に必要なの?」という質問をよく受けます。結論から言うと、全員に必須のアイテムではありません。スマートフォンやLEDランタンの充電だけであれば、手のひらサイズのモバイルバッテリーで十分に対応できます。
しかし、夏場に扇風機を回したい、冬場に電気毛布を使って暖かく眠りたい、あるいは自然の中でパソコンを開いて作業したいといった希望があるなら、ポータブル電源があると一気に快適になります。特に、気温の変化が激しい季節には、家電を使えることで体調管理のハードルが大きく下がります。
また、キャンプ道具を揃える際、最初からすべてを高価なもので揃える必要はありません。テントや寝袋などの基本装備が揃っていない段階でポータブル電源を買うと、予算を圧迫してしまいます。道具全体の優先順位については、詳しくはキャンプ道具は何から揃える?初心者が最初に買うべき優先順位【必要なもの一式】で解説していますので、まずはそちらを参考に基本の道具を整えましょう。
「自分はキャンプでどんな家電を使いたいか」をリストアップしてみて、どうしても使いたい家電があるなら導入を検討する。これが、無駄な買い物を防ぐ最初のステップです。
容量(Wh)の決め方:使う家電×時間で逆算する

ポータブル電源の選び方で最も重要なのが、「容量」の決め方です。カタログを見ると「Wh(ワットアワー)」という単位が並んでいますが、これは「どれくらいの量の電気を貯めておけるか」を表す水槽の大きさのようなものです。難しく感じるかもしれませんが、箱や商品ページに必ず書いてある数字なので、自分で測る必要はありません。
必要な容量は「使いたい家電の消費電力(W)×使う時間(h)」で簡単に逆算できます。例えば、消費電力が50Wの電気毛布を8時間使いたい場合、50W × 8時間 = 400Whが必要になります。ただし、ポータブル電源は電気を変換する際に約20%のロス(無駄)が発生するため、計算通りには使えません。計算して出た数字の1.2倍〜1.5倍の容量を選ぶのが鉄則です。

スマートフォンの充電やちょっとした照明なら200〜300Whクラスでも足りますが、扇風機や電気毛布を夜通し使いたい場合や、将来的に連泊も視野に入れているなら、700〜1000Whの容量があると余裕を持って対応できます。大きすぎると今度は重くて持ち運びが大変になるため、車でも電車でも運びやすいサイズ感と容量のバランスを考えると、この700〜1000Whが初心者にとって最も使い勝手の良い基準となります。
定格出力(W)を見ないと動かない家電がある

容量と同じくらい大切なのが「定格出力(W:ワット)」です。先ほどの容量(Wh)が水槽の大きさなら、定格出力(W)は「一度に出せる水の勢い(蛇口の太さ)」に例えられます。この数字も製品の箱やスペック表に必ず記載されているので、安心してください。
初心者がよく陥る失敗が、「容量が大きいから何でも動くはず」と思い込んでしまうことです。例えば、容量が1000Whあっても、定格出力が500Wしかないポータブル電源では、消費電力が1200Wのドライヤーや電子レンジを動かすことはできません。家電の電源を入れた瞬間に安全装置が働き、ストップしてしまいます。

自分がキャンプで使いたい家電の裏側やタグを見て、消費電力(W)を確認してみましょう。スマートフォンの充電器やノートパソコン、扇風機などは数十W〜100W程度なので、ほとんどのポータブル電源で動きます。しかし、お湯を沸かす電気ケトルやドライヤー、ホットプレートなどの「熱を出す家電」は1000W〜1500W以上の高い出力を要求します。
もし、キャンプでドライヤーや小型の電気ケトルを使いたいと考えているなら、定格出力が1000W以上、できれば1500W程度あるモデルを選ぶと、使いたい家電が動かないという失敗を防ぐことができます。
電池の種類でここが変わる:リン酸鉄と三元系
あかり
カタログのWhという数字が難しくて選べません。自分に合う容量はどうやって見分ければいいのでしょうか。
しんたろー
容量は使う家電の消費電力と時間を掛けて計算するんだ。初心者は700から1000Whのリン酸鉄リチウムイオン電池を選ぶと失敗しにくいよ。
ダオン
計算が合っていても、その電池の種類って何が違うの?
しんたろー
リン酸鉄リチウムイオン電池は寿命が長く発火リスクが低いんだ。長く安全に使うための基準だから、まずはこのスペックを目安に探してみてね。
ポータブル電源の中に入っているバッテリー(電池)には、大きく分けて2つの種類があります。以前は「三元系」が主流でしたが、現在は「リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)」が主流になっています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
| 写真 | タイプ | 特徴 | 初心者度 |
|---|---|---|---|
![]() |
リン酸鉄リチウムイオン電池 | 熱暴走リスクが低く長寿命・約10年使える | ◎最有力 |
![]() 今日の最安 ¥29,000価格を比較(8/1 更新済み)価格は自動取得の参考情報です。購入時は販売ページでご確認ください。 |
三元系リチウムイオン電池 | 軽量でエネルギー密度が高いが寿命は短め | △軽さ重視なら |
リン酸鉄リチウムイオン電池

現在最も推奨されているのが、リン酸鉄リチウムイオン電池です。最大の特徴は、熱暴走や発火のリスクが極めて低く、安全性が高いことです。また、充放電のサイクル(寿命)が3000〜4000回以上と非常に長く、週に数回使っても約10年は性能を保てると言われています。少し重くなる傾向はありますが、長く安全に使うならこちらが基準になります。
三元系リチウムイオン電池

三元系リチウムイオン電池は、エネルギー密度が高いため、同じ容量でも本体を軽く、コンパクトに作れるのが特徴です。少しでも荷物を軽くしたい場合には選択肢に入りますが、寿命(充放電サイクル)が500〜800回程度とリン酸鉄に比べて短く、衝撃や熱に対する安全性もリン酸鉄には一歩譲ります。現在では、特別な理由がない限りリン酸鉄を選ぶのが無難です。
充電方法と充電時間(AC・シガー・ソーラー)
ポータブル電源の電気を使い切った後、どのようにして本体に電気を補充するかも重要なポイントです。主な充電方法は3つあります。自分のキャンプスタイルに合わせて、どの充電方法が使えるかを確認しておきましょう。
ACコンセント充電
最も基本となるのが、自宅の壁のコンセント(AC)から充電する方法です。出発前夜や当日の朝に充電します。最近のモデルは急速充電技術が進んでおり、1000Whクラスの大容量でも1〜2時間でフル充電できるものが増えています。基本はこのACコンセントで100%にしてから出発します。
シガーソケット充電

今日の最安 ¥119,800価格を比較(8/1 更新済み)
車で移動する場合、車のシガーソケットから充電ケーブルを繋いで充電することができます。ACコンセントに比べると充電スピードはゆっくりですが、キャンプ場に向かう道中や、連泊中の買い出しの移動時間を使って、減った分の電気を少しずつ補充できる便利な方法です。
ソーラーパネル充電

今日の最安 ¥23,800価格を比較(8/1 更新済み)
別売りのソーラーパネルを繋げば、太陽光から充電できます。天候に左右されるため「これだけで満充電にする」のは難しいですが、連泊キャンプや、万が一の防災時には非常に心強い存在です。最初からセットで買う必要はありませんが、将来的に追加できるモデルを選んでおくと安心です。
安全に使うために必ず守ること

ポータブル電源は大量の電気を蓄える機器です。安全に使い、事故のリスクを下げるために、消防庁やNITEが推奨する基本的なルールを必ず守りましょう。
まず、直射日光の当たる場所や、高温になる場所に放置しないことです。特に夏の密閉された空間は非常に高温になり、バッテリーに深刻なダメージを与えます。また、雨や結露などの水分にも弱いため、地面に直接置かず、ラックやテーブルの上に置くようにしてください。

次に、保管時の注意点です。キャンプに行かない期間、バッテリー残量を0%のまま放置したり、逆に100%のまま長期間保管したりすると、バッテリーの劣化が早まります。60〜80%程度の残量で保管し、半年に一度は状態を確認して充電するのが、長持ちさせるコツです。
なお、ポータブル電源を使ってテント内で電気毛布などの暖房器具を使う場合、一酸化炭素中毒のリスクはありませんが、コードの断線や過熱による火災には注意が必要です。テント内での暖房器具の安全な使い方については、詳しくはテント内でストーブ、その油断が命取りで解説しています。
また、車中泊でのポータブル電源の置き場所や配線の工夫など、車内レイアウトの詳細は車なしで行くキャンプの記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。
ダオンの1択:初心者の最初の1台
ダオン
迷ったらこれ、ぼくならJackery ポータブル電源 1000 Newにする。
あかり
それなら私でも選べそうです。容量とか出力とか難しくて諦めかけていたけれど、ダオンがそう言うなら安心して決められますね、しんたろーさん。
しんたろー
結論から言うと、この1台は実用性と寿命のバランスが非常に優れている。1070Whの容量があればキャンプの家電は概ねカバーできるし、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているからこそ、長く使うという点でもコストパフォーマンスが高い。重さと性能の落とし所として、初心者が最初に持つには最適だ。
ダオン
うん、これならキャンプがもっと楽しくなると思うよ。
ここまで容量や出力、電池の種類について解説してきましたが、「結局どれを買えばいいの?」と迷ってしまう方も多いはずです。そこで、案内役のダオンが、キャンプ初心者ならこれを選べば間違いないという1台を紹介します。
Jackery ポータブル電源 1000 New
ぼくならこれを選ぶよ。初心者の最初の1台としておすすめしたいのが「Jackery ポータブル電源 1000 New」です。容量1070Wh、定格出力1500Wという、キャンプで使いたい家電をほぼ網羅できるスペックを持っています。
安全で寿命の長いリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しているため、長く安心して使えます。さらに、これだけの大容量でありながら本体重量が約10.8kgに抑えられており、車でも電車でも運びやすいサイズ感にまとまっているのが最大の魅力です。自宅のコンセントから約1時間でフル充電できるスピードも、出発前のバタバタした時間にとても助かります。迷ったら、このモデルを基準に選んでみてください。
▼ 主要どころを比べるなら
- Jackery ポータブル電源 1000 New ― 価格はストアで確認(楽天)
- Anker Solix C1000 Gen 2 Portable Power Station with Anker So ― 価格はストアで確認(楽天)
よくある質問(Q&A4問)
Q. 雨や夜露に濡れても大丈夫ですか?
ポータブル電源は基本的に防水ではありません。端子部分から水が入るとショートや故障の原因になります。雨の日はもちろん、夜間の結露(夜露)にも注意し、就寝時はテントの中や屋根のある場所に移動させてください。
Q. 飛行機に持ち込むことはできますか?
ポータブル電源は、その容量の大きさから飛行機への持ち込みも預け入れもできないことがほとんどです。航空会社によって規定(一般的に160Wh以下など)がありますが、キャンプ用の大容量モデルは基本的に空輸不可と考えてください。
Q. 寿命が来たらどうやって捨てるの?
一般の家庭ゴミや粗大ゴミとしては捨てられません。メーカーが回収サービスを行っている場合が多いので、購入したメーカーの公式サイトを確認して返送するか、自治体の指示に従ってリサイクル業者に引き取りを依頼します。
Q. 家の冷蔵庫も動かせますか?
定格出力が冷蔵庫の消費電力を上回っていれば動かせます。ただし、冷蔵庫は電源を入れた瞬間に通常の数倍の電力(起動電力)を必要とするため、定格出力が1000W以上の余裕のあるモデルを選ぶと安心です。停電時の防災用としても役立ちます。
まとめ:700〜1000Whのリン酸鉄から始める

ポータブル電源の選び方について解説しました。最も大切なのは、自分が使いたい家電の消費電力と時間を計算し、それに合った容量と出力を選ぶことです。迷った時は、安全で長寿命な「リン酸鉄リチウムイオン電池」を搭載した、700〜1000Whクラスのモデルを選ぶと、キャンプでも防災でも長く活躍してくれます。自分にぴったりの1台を見つけて、より快適なキャンプを楽しんでください。
自分にぴったりの電源があれば、キャンプの夜ももっと安心して過ごせそうだね…
ダオン|CampDAOで生まれた公式キャラクター。この講座の案内役。
キャンプ入門カリキュラム(全72回)
0章 はじめてのキャンプへ5/5公開
1章 道具を選ぶ15/15公開
- キャンプ道具は何から揃える?初心者が最初に買うべき優先順位【必要なもの一式】
- ソロとファミリーで全然違う!スタイル別キャンプ道具の揃え方【初心者向け】
- 初心者のテントの選び方|種類・サイズ・失敗しない5つのポイント
- タープの種類と選び方|初心者はヘキサとレクタどっち?
- 寝袋(シュラフ)の選び方|季節・温度・形で決まる【初心者向け】
- キャンプ用スリーピングマットの選び方|R値・厚み・種類を初心者向けに解説
- キャンプテーブル・チェアの選び方|ハイ・ロースタイルの高さで決まる
- ランタンの選び方|初心者はLED・明るさで選ぶ
- バーナー・コンロの選び方|初心者向けシングル/ツーバーナー
- クッカー・カップの選び方|素材と人数で選ぶ
- キャンプナイフの選び方|用途別の種類と最初の1本
- 焚き火台の選び方|サイズ・素材・後片付けで選ぶ
- クーラーボックスの選び方|保冷力・容量・タイプで選ぶ
- あると便利な小物・その他の道具|快適さが増す必携リスト
- ポータブル電源の選び方|キャンプで必要な容量・出力・電池の見分け方今ここ
2章 準備する13/13公開
3章 設営する4/13公開
- テントサイト設営の全体手順
- テント設営場所の選び方
- テントサイトのレイアウト
- ペグの打ち方
- ロープワークと自在金具・カラビナの使い方近日公開
- ドームテントの設営と撤収近日公開
- スクリーンタープの設営と撤収近日公開
- スクエアタープの張り方と撤収近日公開
- 寝室スペースの作り方近日公開
- キッチンスペースの作り方近日公開
- ランタンの使い方近日公開
- バーナー・ストーブの使い方近日公開
- 撤収と片付けの段取り(チェックアウトまで)近日公開
4章 楽しむ0/10公開
- 焚き火のやり方完全ガイド(準備・着火・後始末)近日公開
- 薪の種類と選び方・組み方近日公開
- キャンプコーヒーの淹れ方と楽しみ方近日公開
- 星空・夜キャンプの楽しみ方近日公開
- ハンモックのある過ごし方近日公開
- スマホでOK!キャンプ写真の撮り方近日公開
- 雨の日キャンプの過ごし方と対策近日公開
- ソロキャンプの楽しみ方近日公開
- ファミリーキャンプで子どもと楽しむアイデア近日公開
- キャンプ仲間の作り方(グルキャン・コミュニティ)近日公開
5章 料理する1/10公開
- キャンプ飯の基本(道具・段取り・献立の考え方)
- 初めてのキャンプの献立プラン(1泊2日モデル)近日公開
- メスティンレシピ(炊飯と自動調理)近日公開
- ホットサンドメーカーレシピ近日公開
- スキレットレシピとシーズニング近日公開
- 焚き火料理入門(ホイル焼き・串・網焼き)近日公開
- キャンプBBQの基本と食材準備近日公開
- キャンプの朝ごはん近日公開
- 寒い日にうまい鍋・スープ料理近日公開
- 後片付けと食材の衛生管理近日公開
6章 マナー・安全・撤収0/2公開
- キャンプ場のマナー完全ガイド|初心者が嫌われないルール近日公開
- 帰宅後の手入れ|濡れたテントを限られたスペースで乾かす・しまう近日公開
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