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キャンプ/アウトドア.JP

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角度が全てを決める

キャンプを始めたばかりの頃、テントに付属している細いピンのような金具を、なんとなく地面に挿して終わりにしていませんか?実は、テントが風で飛ばされたり、夜中に突然倒れたりする原因の多くは、この固定作業にあります。正しいペグの打ち方をマスターすれば、どんな場所でも安心して快適に眠れるようになります。編集長のしんたろー、初心者代表のあかり、案内役のダオンと一緒に、基本の角度から地面別のコツまで、分かりやすく紐解いていきましょう。

ペグの打ち方のイメージ
あかりあかり

テントを買った時に付属していた細いペグを使っているんですが、これだと風で飛ばされそうで不安です。買い替えるべきですか?

しんたろーしんたろー

付属のペグは軽くて持ち運びに便利だけど、硬い地面だとすぐに曲がってしまうんだ。まずは頑丈なペグを数本揃えるだけで、設営のストレスは激減するよ。

ダオンダオン

でもそれって、全部買い換えるとなると結構なお金がかからない?

しんたろーしんたろー

全部じゃなくていいんだ。テントの四隅など、特に負担がかかる主要なロープ部分だけに丈夫なペグを使うのが、失敗しない賢いやり方だよ。

ペグ一本で、テントの強さは決まる

初心者代表のあかりが「テントを買った時についてきた細いペグじゃダメなの?」と首をかしげています。確かに、テントを購入すると最初から数本のペグが付属しています。しかし、編集長のしんたろーは「付属のペグは軽くて持ち運びには便利ですが、硬い地面ではすぐに曲がってしまうことが多い」と指摘します。

キャンプ場の地面は、いつもふかふかの柔らかい芝生とは限りません。案内役のダオンが言うように、石がゴロゴロしている砂利サイトや、乾燥してカチカチに固まった土のサイトもたくさんあります。そんな過酷な環境でテントを風から守るためには、地面をしっかりと掴んで離さない丈夫なペグの力が不可欠なのです。

ペグにはいくつかの種類があります。素材によって得意な地面が異なるため、自分の行くキャンプ場に合わせて選ぶのがポイントです。

写真 タイプ 特徴 初心者度
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鍛造(たんぞう)ペグ

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硬い地面も砕いて進む頑丈さ(写真はスノーピーク ソリッドステーク30

初心者が最初につまずくのは、ペグが曲がってしまい設営が進まないというトラブルです。これを防ぐために最もおすすめなのが「鍛造(たんぞう)ペグ」です。金属を高温で熱し、叩いて圧力をかけて作られているため、驚くほど頑丈です。石が混じった硬い地面でも、石を砕きながら進んでいくほどの強度を持っています。最初はテントの主要なロープを固定する分だけでも、この頑丈なペグを揃えておくと、設営のストレスが激減します。

ペグの打ち方のイメージ

打ち込む角度は「60度・外向き」が基本

丈夫なペグを手に入れたら、次は正しいペグの打ち方を覚えましょう。あかりが「まっすぐ下に向かってトントン叩けばいいんでしょ?」とハンマーを振り上げていますが、しんたろーが慌ててストップをかけます。ペグを地面に対して垂直(90度)に打ち込んでしまうと、風が吹いてロープが引っ張られた時に、スポッと簡単に抜けてしまうからです。

地面とペグの角度(60度)とロープの90度
地面とペグの角度(60度)とロープの90度

ペグを打つ時の基本は「地面に対して60度」の角度をつけることです。60度と言われても分度器があるわけではないので難しく感じるかもしれません。でも安心してください。時計の針でいうと「10時」または「2時」くらいの角度をイメージすれば大丈夫です。完全に寝かせるわけではなく、直角から少しだけ倒した状態です。

そして、倒す方向は必ず「テントから離れる方向(外向き)」にします。テント側に向かって倒してしまうと、ロープの張力に耐えられません。さらに重要なのが、ペグとロープの角度が「90度(直角)」になるようにすることです。この「地面に60度、ロープに90度」という黄金比率を守るだけで、少々の強風が吹いてもビクともしない、頑丈なテントが完成します。ダオンも「この角度さえ覚えれば、初心者でもベテランと同じ強さで張れるよ」と太鼓判を押しています。

ペグの打ち方のイメージ

地面別のコツ:芝・砂・砂利・硬い土

あかりあかり

まっすぐ下に向かってトントン叩けばいいと思っていたのですが、何かコツはありますか?

しんたろーしんたろー

地面に対して60度くらいの角度で、外側に向けて打ち込むのが基本だよ。これが一番抜けにくいんだ。

ダオンダオン

じゃあもし地面が硬くて、全然刺さっていかない時はどうするの?

しんたろーしんたろー

無理に叩き続けるとペグが曲がるから、一度抜いて場所を少しずらそう。石を避けるだけで、驚くほどスムーズに入るようになるよ。

キャンプ場の地面は場所によって表情が全く異なります。地面の性質を見極めて、打ち方を少し工夫することが成功の秘訣です。

まず、最もポピュラーな「芝生」のサイト。ここは比較的柔らかく、ペグがスルスルと入っていくため初心者にはとても打ちやすい環境です。しかし、雨が降った後などは地面がぬかるんで緩くなり、ペグが抜けやすくなることがあります。そんな時は、少し長めのペグ(30cm程度)を使うと安心です。

ペグの打ち方のイメージ

次に、海辺や川沿いに多い「砂地」です。ここは非常に柔らかく、普通のペグでは風が吹くたびに抜けてしまいます。砂地では40cm以上の長いペグを使うか、「クロス打ち」というテクニックを使います。2本のペグをバツ印(Xの字)になるように交差させて打ち込むことで、砂の中での抵抗が大きくなり、格段に抜けにくくなります。

ペグの打ち方のイメージ

そして、最も手強いのが「砂利」や「硬い土」のサイトです。足で強く踏んでみてカチカチだったり、表面に石が多く見えたりする場所では、テント付属のアルミペグやプラスチックペグは全く歯が立ちません。ここで活躍するのが、先ほど紹介した鍛造ペグです。しんたろーは「硬い地面では無理に力任せに叩かず、ハンマーの重さを利用してリズミカルに打ち込むのがコツ」とアドバイスしています。地面の状況に合わせた道具選びについては、詳しくは寝袋(シュラフ)の選び方で解説しています。

抜けにくく、抜きやすい打ち込みの深さ

あかりあかり

キャンプ場によって地面の硬さが違うので、どう使い分ければいいか迷ってしまいます。

しんたろーしんたろー

芝生なら付属のペグでもいいけれど、砂利や硬い土なら、石を砕いて進める鍛造ペグを選べば間違いないよ。

ダオンダオン

砂浜みたいな柔らかすぎる場所でも、同じペグで大丈夫なの?

しんたろーしんたろー

砂地は抜けやすいから、専用の長いペグを使うか、袋に砂を入れて重しにする工夫が必要だね。場所に合わせて道具を変えるのが上達の近道だよ。

ペグを打つ角度が分かったら、次は「どこまで深く打ち込むか」が問題になります。あかりが「風で飛ばされないように、頭のてっぺんまで全部土の中に埋めちゃえばいいよね!」と提案しますが、これは大きな間違いです。

ペグを地面と平らになるまで完全に打ち込んでしまうと、撤収の時に抜くための取っ掛かりがなくなり、掘り出すのに大変な苦労をします。最悪の場合、どうしても抜けずにそのまま置き去りにしてしまうことになりかねません。これはキャンプ場のルール違反であり、次にその場所を使う人がケガをする原因にもなります。

ペグを打ち込む深さの目安(3〜5cm残す)
ペグを打ち込む深さの目安(3〜5cm残す)

逆に、打ち込みが浅すぎるとどうなるでしょうか。ペグの頭が10cm以上も飛び出していると、ロープが外れやすくなるだけでなく、歩いている時に足を引っ掛けて転倒する危険性が高まります。

理想的な打ち込みの深さは、「地面から3〜5cmくらい頭を残す」ことです。指2本分くらいの高さをイメージしてください。これならロープの輪っかがしっかりとフックに引っかかり、撤収時に抜くための道具を引っ掛ける隙間も確保できます。ダオンは「夜になるとペグは見えにくくなるから、つまずき防止のために目立つ色のロープを使ったり、ペグの頭に蓄光リングをつけたりするのもおすすめ」と教えてくれました。

ペグの打ち方のイメージ

ハンマーがない時・石が多い時の対処

あかりあかり

ペグはどこまで打ち込めば正解ですか?抜く時に大変そうなので、つい浅く打ってしまいます。

しんたろーしんたろー

フックの根元が地面に少し埋まるくらいまで打ち込むのが理想だよ。しっかり固定されないと、風で簡単に抜けてしまうからね。

ダオンダオン

抜きにくくなったら、どうやって外せばいいの?

しんたろーしんたろー

別のペグをフックの穴に通してテコの原理で回すと、驚くほど軽く抜けるよ。無理に力任せに引っ張らないのがコツなんだ。

キャンプ場に到着して、いざ設営!という時に「あっ、ハンマーを忘れた!」と青ざめるのは、初心者あるあるの一つです。あかりもカバンをひっくり返してパニックになっていますが、しんたろーは落ち着いて周りを見渡すように促します。

ペグの打ち方のイメージ

専用のハンマーがない時は、自然の中にあるものを代用できます。キャンプ場の隅や川原に落ちている「手頃な大きさで、平らな面がある石」を探してみましょう。両手でしっかりと持てるサイズの石なら、十分にペグを打ち込むことができます。また、焚き火用に買った「太くて硬い広葉樹の薪」もハンマー代わりになります。ただし、石や薪を使う時は手を擦りむいたり挟んだりしやすいので、必ず軍手や革手袋を着用してください。

ペグの打ち方のイメージ

もう一つのよくあるトラブルが、打ち込んでいる途中で「地中の大きな石に当たる」ことです。トントンと順調に入っていたのに、急に「カンッ!」と高い音がしてペグが進まなくなったら、それは地中の石や木の根にぶつかった合図です。ここでダオンが「絶対に無理して叩き続けないで!」と警告します。どんなに頑丈な鍛造ペグでも、石に向かって力任せに叩き続ければ曲がってしまいます。進まなくなったら一度ペグを抜き、数センチ横にずらして打ち直すのが正解です。

抜き方と、曲げずに持ち帰る片付け

楽しいキャンプも終わり、いよいよ撤収の時間です。あかりがテントのロープを力いっぱい引っ張ってペグを抜こうとしていますが、しんたろーが慌てて止めに入ります。ロープを引っ張って抜こうとすると、ロープが切れたり、ペグが曲がったりするだけでなく、急に抜けた反動で腰を痛める危険があります。

ペグの打ち方のイメージ

正しい抜き方は、テコの原理を利用することです。多くのペグには、上部に丸い穴やフックがついています。そこに別のペグの先端(またはハンマーの後ろについているペグ抜き)を差し込みます。そして、差し込んだペグをぐるぐると円を描くように回してみてください。すると、地中の土との間に隙間ができ、驚くほどスッと軽く引き抜くことができます。

ペグの打ち方のイメージ

抜いた後の片付けにも大切なポイントがあります。地中から抜いたばかりのペグには、湿った土がたっぷりついています。これをそのまま収納袋に入れてしまうと、あっという間にサビてしまい、次に使う時にボロボロになってしまいます。ダオンは「撤収の時は、いらない雑巾やウェットティッシュで土を綺麗に拭き取ってね」と念を押します。拭き取った後は、日陰で少し乾燥させてから袋にしまうのがベストです。このひと手間で、ペグの寿命は何倍にも延びます。

よくある質問(Q&A4問)

Q. テントに最初からついているペグだけではダメですか?

柔らかい芝生で風がない日なら使えます。しかし、硬い地面や風が強い日には曲がったり抜けたりして危険です。主要なロープを留める分だけでも、頑丈な鍛造ペグを別に用意することを強くおすすめします。

Q. どのくらいの長さのペグを買えばいいですか?

一般的なテント用としては「20〜25cm」が最も汎用性が高く扱いやすいです。タープを張る場合や、少し風が心配な日は、より深く刺さって抜けにくい「30cm前後」のサイズがあると安心です。

Q. ペグにつまずいて転ばないようにするには?

ペグを地面から3〜5cmの適切な深さまで打ち込むことが第一です。さらに、蛍光色や反射材入りの目立つロープを使ったり、ペグの頭に100円ショップで買える蓄光リングをつけたりすると夜間でも目立ちます。

Q. 雨が降って地面がドロドロの時はどう打てばいいですか?

地面が泥状になるとペグの摩擦力が落ちて抜けやすくなります。通常より長いペグを使うか、2本のペグを交差させて打つ「クロス打ち」をして抵抗を増やしてください。上に重い石を置くのも効果的です。

まとめ:角度と深さで風に負けない

ペグの打ち方のイメージ

ペグの打ち方は、キャンプを安全に楽しむための最も重要な基礎スキルです。最初は難しく感じるかもしれませんが、「地面に対して60度」「ロープに対して90度」という角度と、「3〜5cm頭を残す」深さの目安さえ覚えておけば、誰でもしっかりとテントを固定できるようになります。地面の硬さに合わせてペグの種類を選び、無理をせずに設営する。これだけで、風の強い夜でも安心して眠れる快適なキャンプが実現します。次のキャンプでは、ぜひ自信を持ってペグを打ち込んでみてください。

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ダオン

地面にしっかり根を張れたら、今夜は安心して眠れそうだね…

ダオン|CampDAOで生まれた公式キャラクター。この講座の案内役。

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